ごあいさつ

はじめまして。

りょうりや御旅屋の店主、御旅屋秀一朗と申します。

御旅屋(おたや)とは、

江戸時代、加賀藩の藩主が鷹狩りや城下視察の際に休憩や宿泊に使った施設のことで、

私が生まれた富山県にはいくつかあったようです。

私の曽祖父も、かつては料理旅館を営んでおり名前にまつわる不思議な縁を

感じずにはいられません。


富山から遠く離れた京都に来たのは、21歳の時。

地元の高校を卒業したのち、東京で板前修行を始めましたが

「日本料理を勉強するなら、やはり京都で…」と想い、この地へまいりました。


今日まで好きな料理を続けることができましたのも、修行先のお店はもちろんのこと、

お越しくださるお客様に育てていただいたからこそ、と感謝いたしております。


京都へ来て、十余年。

この明媚な高瀬川のほとりに、ご縁をいただくことができました。

これからも初心を忘れず精進してまいりますのでご指導、ご鞭撻そしてご愛顧のほど、

何卒宜しくお願い申し上げます。



平成23年8月25日 開店によせて

店主 御旅屋 秀一朗